【第2弾】長岡の筍、乙訓の竹林を世界遺産に
サクラサク・・・頃に、考えてみた!
「たけのこ」というものは、サクラが咲くと旬を迎えるものらしい。
ことしのサクラは「理想的」だった。
ここ数年、卒業式に咲くのが定番だったが、ことしは入学式に、文字通り花を添えた。
新一年生が、サクラの木の下で胸をはって記念写真の撮影に満面の笑顔でこたえていた。
そうなると、いよいよたけのこの季節。
阪急長岡天神駅にほど近い狭い路地に「朝掘りたけのこ」を売る棚ができる。
手拭いでほっかむりした女性が手際よく新聞紙でくるみ、客の買い物かごにたけのこを入れていた。
長岡京市役所のすぐそばにも、たけのこ売り場ができていた。
竹をあしらった真新しい庁舎のデザインに、しっくり。足もとには、竹をあしらったマンホールのふた。
でも、市民には当たり前の光景なのだ。その感じは・・・。
かりに「長岡京市民が100人」だとして「竹と筍は誇りですか?」ときいたら、おそらく「98人」はそうだ、と答えるのではないだろうか。
でも、のこりの「2人」は微妙な、気がする。
ひとりは「筍農家」。この頃の実感として「大変」な仕事なわりに、全然割に合わないし、
後継者のなり手もそんなにいない。
日本一の竹林とかいわれても、内実は四苦八苦。ホンネでいえば、不動産として切り売りし、宅地やマンションにしたほうが、
よほどお金になる。
実際、竹林は年々減り、家がたち、マンションがたって住宅地が増えている分、竹林はずいぶん少なくなった。
最後のひとりは、例えば、長岡京の「えらい人」。
竹林や筍をいかしたまちづくり、地域経済の活性化をすすめたいが、なかなか名案を提案するのは、難しい。
とかいっているうちに・・・。
このままでは、日本と世界に誇るべき「京たけのこ」を生産する竹林は消えてしまいかねない。
筍がとれるのは、サクラが咲いたころから、長岡天満宮のキリシマツツジが咲くころまでの、1か月あまりだという。
ちょっと真剣に「夢想」してみた。
例えば・・・(散歩して考えた、レベルの話だが)。
長岡京市の竹林がおおく見られる辺りに、新しくなった京都済生会病院に移転する前、病院だった昔の建物がある。
原状復帰して市に返すことになっているらしい。
ここを、色んな人が集う戦略的拠点としての「竹と筍のいえ」にできないか。
せっかくなら医療や介護の専門家の知恵なども共有できるカタチで。
近隣の農家の営みの「豊かさ」が、具体的に表現できたり、誇りのよすがになったり、
結果として収入にもつながったりする「うれしい場」になるカタチで。
「4つの価格」の施設を、共存させる場を、考えた。
➀お年寄りと幼児、恵まれない子どもの「筍ご飯食堂」
介護が必要なお年寄りや保育園児。
「子ども食堂」でごはんを食べたい親子などむけの食堂。ひとり200円で、筍ごはんを、どうぞ!
そのとなりには・・。
➁ランチ難民に人気の「筍レストラン」
ちょっとしたレストランがコロナ禍で次々閉店。
ランチ難民となった、友だちや近所の人と楽しく食事したい高齢の方々むけ。
テーブル中心のこじんまりした筍レストラン。
米田鶏卵店の名物「出し巻き卵」ひときれと、「にがりや」の豆腐やあげを使ったみそ汁、
コーヒーや紅茶もついて、ひとり2000円。いいね!
さらに、そのとなりには・・。
➂本格たけのこ料理と乙訓ならではのお酒が楽しめる「筍ざんまいのみせ」
市内にある村田製作所本社とか、向日市のNIDEC本社が接待でつかえる、または京都市あたりから食通がタクシーをとばしてやってくる本格的な「筍料理のみせ」。
長岡天満宮の池のほとりにある筍の名店・錦水亭とも連携し、筍のお刺身から様々な筍料理。
そして絶品たけのこご飯。そして市内各地から集めた新鮮な素材によるご馳走。
さらに市内にあるサントリーのビール工場に提供してもらった「できたてほやほやプレミアムモルツ」や、
隣の大山崎町のサントリー・ウイスキー工場に特別にブレンドしてもらった「ここだけの山崎」を飲むことができる。
驚きの筍スイーツもついて、ひとり20000円。
コストパフォーマンス、良し!
さらに、その奥には・・。
➃竹とたけのこ満載で最高到達点をめざすオーベルジュ「竹さいこう。」
1日3組限定。竹を各所にあしらった瀟洒な部屋に泊まり、竹製の歯ブラシや竹を原料にしたトイレットペーパー。
竹細工のコップや竹を編んだおしゃれな小物もお試しできるオーベルジュで、贅を尽くした夕食をどうぞ。
京たけのこの創作料理と琵琶湖の湖魚の逸品。
最高級の宇治茶のおうすに、桂橋のたもとの老舗菓子店・中村軒の季節の餅菓子。
もちろん、「ほやほやプレミアムモルツ」や「ここだけの山崎」は飲み放題。
しめて、ひとり20万円。うーんマンダム、ならぬうーん満足!
こんなところがあったらいいよね。
日本一の竹と筍のワンダーランド。
夢想は、それくらいにして・・。
それにしても、最高のたけのこを使った最高の料理とは、どれほど旨いのだろう。
どれほど感動するのだろう。
実は、知っているようで知らない・・。
やってみることに、した。
近々開催予定。
乞うご期待、とさせていただく。